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井沢 元彦

逆説の日本史5 中世動乱編: 源氏勝利の奇蹟の謎 単行本 – 1997/4/3
初めての武士政権としての鎌倉幕府は日本人にとってすごく興味のある歴史の一コマです。本当は武士が政権を握るということで言えば平清盛が最初なんでしょうが、平清盛は武士政権ではなく貴族政権の中に入り込んで栄華を極めるという方法をとりました。それが素直な流れでしょうか。ただし、天皇になろうとはしませんでした。鎌倉幕府は天皇と微妙な関係を築き、この後何百年も続く武士政権の礎を作ったと言えるでしょう。大河ドラマなどでもよく使われる題材です。私もドラマなどで観ました。常に平清盛は冷酷で傲慢で嫌な奴として描かれています。でも鎌倉幕府が成立したのしえたのは、おそらくですが源義朝の子供達を死罪にしなかったからと思われます。ある意味それが源氏勝利の奇跡の最大かもしれません。そうやって考えると平清盛はそれほど冷酷じゃなかったかもしれません。源氏系というか源頼朝はかなり冷酷な感じです。一族皆殺しを何度もやっています。清盛は政治的には間違ってしまったのかもしれません。だから頼朝や義経や範頼を生かしてしまいました。それが平家打倒の旗印となって武士の棟梁として源氏のうねりを招いてしまいました。
確かにこの辺は日本史の中でも面白いところですね。
逆説の日本史5 中世動乱編: 源氏勝利の奇蹟の謎 単行本 – 1997/4/3
説明
鎌倉幕府の成立から北条執権政治の確立までを描いた、待望の第5巻「中世動乱編」のテーマは「源氏勝利の奇蹟の謎」。源氏がいかにして平家を打倒し、武士政権を樹立していったか、の解明です。第一章「源頼朝と北条一族の謎編」では、800年間に渡って多くの日本人に「鎌倉幕府の成立=源平の争い」と錯覚させてきた『平家物語』の虚妄を摘出し、「鎌倉幕府成立への道程は実は“源源合戦”だった」ことを証明します。さらに、第二章「源義経と奥州藤原氏編」では、日本史上初の“アイドル”義経の実像を検証。“戦術の天才”でありながら、“戦略”がまるで理解できなかった真の姿と、数々の不死伝説を生んだ「義経伝説」にメスを入れます。さらに、第三章「執権北条一族の陰謀編」、第四章「悲劇の将軍たち編」、第五章「北条泰時と御成敗式目編」では、「ありもしない『鎌倉幕府組織図』を丸暗記させる」などの歴史教育の危険さを指摘。独自の井沢史観で、歴史教科書が決して書けない、教えない日本史の“真実”に迫ります。
井沢 元彦
昭和29年、名古屋市生まれ。早大法学部卒。TBS入社後、報道局放送記者時代『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。その後退社し執筆活動に専念。歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓
