メソポタミア文明の光芒

☆☆☆☆

平山郁夫シルクロード美術館 (編集), 古代オリエント博物館 (編集)

メソポタミア文明の光芒: 楔形文字が語る王と神々の世界 (MUSAEA JAPONICA 11) 単行本 – 2011/11/1

 面白い。おそらく中学校くらいで学んだ世界4大文明。ちなみにこの世界4大文明といっているのは日本だけみたいです。ティグリス・ユーフラテス河の河畔に繫栄した文明。おそらく授業では1時間くらいで終わったんじゃないかなと思います。世界最古の文明のはずです。今のイラクやシリアあたり。中々発掘が難しそうな地域ですね。
この本を読んで最初に驚いたのは契約社会であることです。紀元前3000年ころに「契約書」(粘土板ですけど)がある事だけでもびっくり。シュメール人は意外と几帳面。「阿吽の呼吸」だの「和をもって貴しとなす」という雰囲気が紀元後2000年に残っているアジアでは驚きです。しかもハンコもあります。かなり精巧でこれが面白い。円筒型のハンコはかなり美術的です。中学・高校では全く思いもよりませんでしたが、メソポタミア文明が栄えた地域はティグリス・ユーフラテス河の三角州なの肥沃な大地なので、農業の適地で食料は豊富(大麦・小麦)ですが、金属・貴石などの鉱物資源や木材・石材などの建築資源は乏しい。その辺は周囲のとの交易にて入手していたと考えられています。
 「もっと勉強しとけよー」という感じでした。

メソポタミア文明の光芒: 楔形文字が語る王と神々の世界 (MUSAEA JAPONICA 11) 単行本 – 2011/11/1



返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です