石ノ森章太郎
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新装版 マンガ日本の歴史6-王朝国家と摂関政治 (中公文庫 S 27-6) コミック – 2020/12/23
歴史が好きです。
何でかはわかりません。日本史・世界史・人類史など歴史関係の本はよく読みます。子供のころと大人になってからは歴史の見方が変わりました。
子どものころは教科書などに書いていると「その事実は間違いなくあった」と信じます。大人になってからは「そういう説もあるのね」と思うようになりました。だって見てきた人は誰もいないし、例えばヒミコにあった人は誰も現存しないので何らかの文献・痕跡で推測しているんですよね。大人になるまでそんな「事実の危うさ」には気づきませんでした。
現在の報道や書籍を鑑みるに、未来の人は21世紀の歴史を語るのは難しいだろうなと想像します。一つの事象に四方八方の意見が乱立しています。結局その時代感覚に沿った解釈をするのでしょう。それが歴史です。
でもこの本は面白い。
やはりマンガの力=読みやすい・楽しいが詰まってます。
石ノ森章太郎の画力もあると思います。
力を入れずに読む大人、歴史を流れで感じたい子供にお勧めです。
子どものころは巨人の星が大好きでしたがサイボーグ009も印象に残るマンガでした。SF、そして外人が活躍するところが当時斬新でした。
天皇が若くして即位して実務能力がないために摂政や関白を設けて補佐するというような政治体制が強化されたころです。どちらかというと摂政関白の都合が大きくてわざと実務経験がない皇太子を即位させるというのが本当のところかもしれません。有名人としては藤原道長が挙げられます。
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば
解釈「この世で自分の思うようにならないものはない。満月に欠けるもののないように、すべてが満足にそろっている」
解釈通りの歌なら藤原道長はかなり自信過剰でヤバイ人ですね。いや正直な人だったのかな。すでに3人の娘を天皇や皇太子に嫁がせてこの先も安泰という風情でしょうか。この後も藤原氏は外戚となって常に後続に嫁を供給する役割を担っていきました。現代から考えるといろいろな姫君がいたと想像しますがやっぱり藤原家の姫君はお嬢様なので美人が多かったのでしょうか?嫁いでも男子を生むという縛りがありましたので嫁ぐ姫君ものんびりしてられず大変だったと想像します。
*ルッキズムではなく素朴な疑問です。PC関係の方は私を追及しないでください。