石ノ森章太郎
☆☆☆☆

新装版 マンガ日本の歴史4-平安遷都と密教の隆盛 (中公文庫 S 27-4) 文庫 – 2020/11/7
歴史が好きです。
何でかはわかりません。日本史・世界史・人類史など歴史関係の本はよく読みます。子供のころと大人になってからは歴史の見方が変わりました。
子どものころは教科書などに書いていると「その事実は間違いなくあった」と信じます。大人になってからは「そういう説もあるのね」と思うようになりました。
だって見てきた人は誰もいないし、例えばヒミコにあった人は誰も現存しないので何らかの文献・痕跡で推測しているんですよね。大人になるまでそんな「事実の危うさ」には気づきませんでした。
現在の報道や書籍を鑑みるに、未来の人は21世紀の歴史を語るのは難しいだろうなと想像します。一つの事象に四方八方の意見が乱立しています。結局その時代感覚に沿った解釈をするのでしょう。それが歴史です。
でもこの本は面白い。
やはりマンガの力=読みやすい・楽しいが詰まってます。
石ノ森章太郎の画力もあると思います。
力を入れずに読む大人、歴史を流れで感じたい子供にお勧めです。
子どものころは巨人の星が大好きでしたがサイボーグ009も印象に残るマンガでした。SF、そして外人が活躍するところが当時斬新でした。
道教と称徳天皇、大仏建立の桓武天皇、空海・・・・・・
この辺から日本史は呪いや複雑な人間関係やおどろおどろしくなってきます。
藤原氏の台頭などもこのころからですが、1000年以上続く始まりです。
朝鮮半島との関りなどもこのころか少し前だと思われますが真相はわかりません。
結局、歴史は「そういう説もあるよねー」と気楽に読むのが楽しいかな。