石ノ森章太郎
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新装版 マンガ日本の歴史1-秦・漢帝国と邪馬台国 (中公文庫 S 27-1) 文庫 – 2020/11/7
歴史が好きです。
何でかはわかりません。日本史・世界史・人類史など歴史関係の本はよく読みます。子供のころと大人になってからは歴史の見方が変わりました。
子どものころは教科書などに書いていると「その事実は間違いなくあった」と信じます。大人になってからは「そういう説もあるのね」と思うようになりました。
だって見てきた人は誰もいないし、例えばヒミコにあった人は誰も現存しないので何らかの文献・痕跡で推測しているんですよね。大人になるまでそんな「事実の危うさ」には気づきませんでした。
現在の報道や書籍を鑑みるに、未来の人は21世紀の歴史を語るのは難しいだろうなと想像します。一つの事象に四方八方の意見が乱立しています。結局その時代感覚に沿った解釈をするのでしょう。それが歴史です。
でもこの本は面白い。
やはりマンガの力=読みやすい・楽しいが詰まってます。
石ノ森章太郎の画力もあると思います。
力を入れずに読む大人、歴史を流れで感じたい子供にお勧めです。
子どものころは巨人の星が大好きでしたがサイボーグ009も印象に残るマンガでした。SF、そして外人が活躍するところが当時斬新でした。
邪馬台国と卑弥呼はやっぱり永遠の謎だから楽しい。
新装版 マンガ日本の歴史1-秦・漢帝国と邪馬台国 (中公文庫 S 27-1) 文庫 – 2020/11/7
説明
旧石器時代から高度成長時代まで。巨匠・石ノ森章太郎のライフワーク『マンガ日本の歴史』が遂に新装版で刊行開始! 始まりは古代史のヒロイン卑弥呼から。
水稲耕作の伝来とともに弥生文化が栄えゆき、やがて中国の統一王朝・後漢に朝貢した倭の奴国王は、光武帝から金印を授かる。弥生時代後期の「倭国」が大乱から統合へと向かいゆく有様と、邪馬台国の実相に迫りつつ、弥生文化が日本列島各地域に定着していく過程を描く。 原案執筆・義江彰夫
〈目次より〉
序章 後漢王朝へ、倭の奴国より……
第一章 稲作文化、海を渡って日本列島へ
第二章 自然を征服する人々の歓びと怖れ
第三章 百余国の王と民衆
間章 卑弥呼
第四章 倭国の大乱
第五章 親魏倭王・卑弥呼
第六章 卑弥呼よ、永遠に