徳川15代の定説を覆す

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井沢 元彦 (著)

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徳川15代の定説を覆す (宝島社新書) 新書 – 2023/2/10

 綱吉は名君だった。一般にバカ殿とされる綱吉の施政を肯定的に評価している。人材登用・儒学振興などを通して時代の雰囲気を醸成しているようです。江戸幕府開闢以来の武断的な政治から文治の政治への転換を行ったとされています。それにより、一般庶民にも生活を楽しむ気風が生まれ元禄文化といわれる町人文化が隆盛します。確かにその点は評価に値します。どうしても生類憐みの令がバカ法律と思われているので評価が下がります。ただ、動機はどうあれ動物愛護の精神をぶち上げたことは、現在の倫理観からすると妥当なものです。
 逆に名君といわれる吉宗はバカ殿だとしています。貨幣政策が最悪との評価です。貨幣経済がいきわたっている時代にあって、貨幣流通量を抑える政策や徳政令などで金融不安を引き起こし、現在でいう不況を作った張本人として断罪しています。「定説を覆す」ことを題名にしているのでそうなるんでしょうね。
 それなりに面白い本です。歴史は正解はないので色々楽しめます。

徳川15代の定説を覆す (宝島社新書) 新書 – 2023/2/10

説明
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で、家康への関心が高まっている。本書では家康を含めた徳川15代の「定説」を検証しながら、意外な江戸時代の「真実」を描き出していきます。「家康は系図を改ざんした」「生類憐みの令の綱吉は有能な将軍だった」など、従来の「定説」と思われていた徳川15代のイメージを覆す「逆説」的な像を、大ヒットシリーズ『逆説の日本史』の著者・井沢元彦が独自の切り口で描き出します。

井沢 元彦
昭和29年、名古屋市生まれ。早大法学部卒。TBS入社後、報道局放送記者時代『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。その後退社し執筆活動に専念。歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓。




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