地球の歴史 中 – 生命の登場

鎌田 浩毅

☆☆☆☆☆

地球の歴史 中 – 生命の登場 (中公新書 2399) 新書 – 2016/10/19
 上巻が面白かったので期待して読みました。期待に違わず面白い本でした。
 中巻は地球の歴史ではありますが生命誕生から恐竜の時代までの生命の流れを説明した内容です。生命の誕生は私が高校生の時の生物の授業ではオパーリンという人の生命起源説を習ったような気がします。なんか当時の海で有機物・アミノ酸が水の中で結合して、それに電気や圧力・高熱・放射線などで何らかの化学反応がおきて生命が生まれるという理論だった気がします。生命のスープのような話だったと記憶しています。
 この本でも同じようなところからスタートします。皆さんも知っている単細胞生物から多細胞へ、水中から陸上へ、草食から肉食へという流れを再確認しました。確かそうだったなということは分かっていたんですが、なぜそれが必然なのか分かりませんでした。この本では偶然ではなく長い時間をかけてはいるが必然であるということが理解できました。この本は文系人間の私でも理解できるレベルの言葉を使って、理解できるレベルの理論で説明をしてくれます。
 良い本に当たったと私は思います。
 中巻では生命は恐竜が発生する少し前までですので下巻の恐竜発生後が楽しみです。
地球の歴史 中 – 生命の登場 (中公新書 2399) 新書 – 2016/10/19

説明
46億年前に誕生した地球は、太陽系の数ある惑星のなかで唯一安定した環境を持つ「水惑星」である。生命が誕生し、進化を遂げることができたのはなぜか、人間は地球にどのように関わってきたのか、温暖化などさまざまな問題を抱える地球はこれからどうなっていくのか。

中巻では40億年前の生命誕生から恐竜誕生前夜までの時期を扱う。固体地球、流体地球、生物が共進化するさまを軸に話を進めていく。全3巻でたどる地球46億年の旅。

鎌田 浩毅

1955年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。96年に日本地質学会論文賞受賞

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地球の歴史 中 – 生命の登場

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