世界の果てのありえない場所 本当に行ける幻想エリアマップ

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トラビス・エルボラフ、アラン・ホースフィールド

世界の果てのありえない場所 本当に行ける幻想エリアマップ 単行本(ソフトカバー) – 2017/4/13

 私は世界の果てのあり得ない場所と言われると興味が出てくる人です。変わってるかもしれません。この本では世界の果てのありえない場所が世界中のいろいろな地域で紹介されています。どちらかというとヨーロッパや旧ソ連支配地域が多いような感じです。
 その場所がありえない場所になってしまった理由としては人間の営みがほとんどです。どちらかというとマイナス視点のありえない場所、捨てられた町、忘れ去られた建物、過去の軍事施設。
 そこが滅びてしまったものの完全に跡形もないということではなく少しだけその残滓が残っているところを紹介しています。中にはカザフスタンの地獄の門のような自然の脅威もあります、カザフスタンの地獄の門は言ってみれば人間が掘り出したのであんな場所になってしまったとも言えるかもしれません。一度行ってみたいと思っていますが日本人としてはあまり行かないような場所なので死ぬまでに行けるかどうかわかりません。
 どちらかというと古い遺跡というよりは過去200年ぐらいまでの現代に近い廃墟を主に紹介しています。この本を読むと人間は良いことはあまりしてないなあという感想が出ます。でもそれも時間軸を100年から200年に置いた場合です。おそらくですが1万年ぐらいの時間軸で考えると跡形もなくなくなってしまうものだと思います。
 地球の歴史は45億年ほどなので1万年でもあっという間です。私のような人間の寿命は長くても100年です。地球の歴史に比べれば一瞬にも満たない時間です。そんな短い時間の間で何をしても地球には傷跡なんか残せないと思う自分がいます。また一方で地球温暖化などの環境破壊で地球を傷つけているという事実があります。地球にとってそれがどれぐらいの傷跡なのか人間にはまだ分かっていないのではないでしょうか。深いのかそれとも浅いのかそれほどのこともわからない人間は自らの欲望に従って科学技術を発展させます。それは人間の本能のようなものなのでおそらく止まらないでしょう。
 この本はいろいろな場所が紹介されてますが残念ながら行きたいなと思ったところは少なかったです。地域で言えばシベリアや中央アジアは行ってみたいと思っていますが私が死ぬまでに行けるかどうかはわかりません。地球の歴史から考えれば私がそこに行くか行かないかなど些細なことです。(笑)

世界の果てのありえない場所 本当に行ける幻想エリアマップ 単行本(ソフトカバー) – 2017/4/13

説明
誰も知らない不思議な世界への誘い

忘れられてしまった都市、災害で打ち捨てられた村、遺棄された工場、軍事施設・・・。
かつて栄えていたものの、今では見る影もない世界各地の“ありえない”場所を、印象的な写真と美しい地図で紹介するガイドマップです。

【著者紹介】
トラビス・エルボラフ
作家。1971年生まれ。
文明評論家で、「オブザーバー」紙や「ガーディアン」紙の定期寄稿者。
車体の後部がデッキになっているルートマスター・バスの歴史を描いた『The Bus We Loved』、ビニール製レコードへの讃歌、『The Long Player Goodbye』などの著書がある。
そのほか、英国の有力紙誌、BBCラジオなどで活躍中。

アラン・ホースフィールド
地図作家。
英国陸地測量部でキャリアをスタートさせ、以来30年間に数多くの出版物に地図作品を提供してきた。最近は「リーダーズ・ダイジェスト世界地図」のチーフ・カートグラファー(筆頭地図作家)を務める。

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