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李 友情 (著), 李 英和 (翻訳)
マンガ金正日入門 北朝鮮将軍様の真実 単行本（ソフトカバー） – 2003/7/31
単純に面白かった。初めて知ったことも多いマンガではある。そりゃ、1国の統治者の悪いところを「これでもか―」と暴露する趣旨のマンガなので隣国とはいえただの日本人には新エピソードも多いだろう。ただ、思っていたこととの違いがあまりなくて驚き。極悪人「金正日」の平凡日本人のによる見方はステレオタイプでそれを補強するような漫画だったかもしれない。逆に見れば日本メディアの報道方向姿勢と一緒ともいえる。恐ろしい。
マンガだからそんな真剣に考察しなくてもいいか？
作者は日本出身の韓国人漫画家。もともとは、韓国で出版されたが、即発売禁止になった本です。当時の韓国は「太陽政策」中で北朝鮮に対して融和的な態度をとっていたので北朝鮮を刺激するような本は有害と判断されたようです。
金正日を擁護するわけではありませんが、こんだけ長く生きてくると「善と悪」の二元論は小賢しいか幼稚と思えてきます。金正日も最高権力者の子供と生まれて、共産主義でありながら世襲という矛盾した成り立ちで最高権力者になり、その王朝を維持し、さらに息子に世襲するという信じられないことをした人です。独裁政権は長くても20-30年程度で崩壊するのが普通と思います。そこには非難に値する秘密がたくさんあるのだと思いますが、北朝鮮国民もいるのですから「悪の塊」という側面だけではない気がします。
マンガ金正日入門 北朝鮮将軍様の真実 単行本（ソフトカバー） – 2003/7/31
説明
世界一危険で謎に満ちた権力者キム・ジョンイルの全貌を、膨大な資料と証言をもとに描き、韓国で発売禁止となった問題作。細かい修正や「金正日の犯罪」などの項を加筆して出版。北朝鮮体制の矛盾と実像を明らかにする。
李友情
１９４３年日本・豊橋市生まれ。現在、韓国の世宗サイバー大学漫画アニメーション科教授。漫画家。元韓国漫画家協会副会長、２００１東亜ＬＧ国際漫画フェスティバル劇画部門、２００３平和統一漫画公募展審査委員長の経歴をもつ