エチオピアのキリスト教思索の旅

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川又 一英 (著)

 エチオピアに皇帝がいたことが前から気になっていました。どうせ西欧の国の傀儡の皇帝かと思っていました。イスラエルにエチオピアからユダヤ教徒が大量に帰還した話をどこかで読んで大いに興味を持ちました。現在のエチオピアはキリスト教国です。そのキリスト教の思索の旅です。「失われたアーク」といえば映画のインディージョーンズで知りました。キリスト教的知識のない日本人としては普通かなと思います。
 「失われたアーク」とはモーゼがシナイ山で神から戒めを授かり石に書いたものを収めた箱のようです。キリスト教世界では、それは今はどこにあるかわからないようです。実際にあったかどうかもあやふやで2000年以上前の話ですから、そりゃそうだというところです。
 エチオペアの教会では「失われたアーク」が実在して、いわゆるご本尊みたいになっているようです。伝説が紹介されていますが、「なるほどね~」という伝説です。私はエチオペアといっても「アフリカの国だ」くらいしか認識がないバカ者なんですが、よく地図を見るとエジプトの南にスーダン・エリトリアを挟んで位置し、アラビア半島にのすごく狭い海峡を挟んだところです。古代から文明が存在し、エルサレムから歩いて行ける(かなり遠いけど)ような地域です。
 面白い本でした。何となくエチオペアに行ってみたくなりましたが治安的に怖いかな~

エチオピアのキリスト教思索の旅 単行本 – 2005/9/1

説明
「失われたアーク」を求めて-首都アディス・アベバ/夜を徹した祈り-古都ラリベラの降誕祭/タナ湖に眠るアークの記憶-青ナイル源流のエチオピア最大の湖/黒いユダヤ人を訪ねる-ファラシャ族の集団移住/ティムカットの祝祭-最古の古都アクスムのタボット/原初の祈りに逢着した筆者、最後の「思索の旅」

川又 一英
小説家、美術研究家。東京都出身。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。聖名はシメオン。

熱心な正教会の信者として知られ、西洋美術史に造詣が深く、ロシアを中心とした評論および日本を題材とした場合は人物伝を残した。日本正教会、ギリシャ正教会、ロシア正教会などのイコンを含む教会文化についての著作も多い。2004年10月16日、肺癌のため死去、埋葬式は10月18日、日本ハリストス正教会のニコライ堂(東京復活大聖堂)で執り行われた。



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