久恒 辰博
☆☆☆☆

なぜ、歩くと脳は老いにくいのか (PHPサイエンス・ワールド新書 28) 新書 – 2010/8/1
老化は注目するワードです。
歩いたり運動したりすると老化が遅くなる。
健康には適度の運動がよい。
上記の考えは一般常識としてあります。
なるべく運動しない方が健康で長生きすると思う方は少ないと思います。
本書は脳の働き、特に海馬の働きを科学的・客観的にわかりやすく書かれた本です。
興味深い本でした。
特に脳の神経細胞は年をとっても新しく生まれる。
脳は生まれた後には成長しない臓器と言われていた。
現代に医学では過去の常識が変わったようです。
脳のタンパク質研究は進んでいるが脂肪の研究はこれから・・・・・・
最後の方は地中海ダイエットの話が出ますが、それは日本人の食生活に似ているとの指摘でした。
誰もが長生きしたいが脳もしっかりした状態で生きたいと思うのでしょう。
私もしっかり生きたいです。
なぜ、歩くと脳は老いにくいのか (PHPサイエンス・ワールド新書 28) 新書 – 2010/8/1
久恒 辰博
1964年、大分県生まれ。1983年鹿児島ラ・サール高校卒業。1987年東京大学農学部農芸化学科を卒業後、同大学院農学生命科学研究科に進み、農学博士号を取得。その後、東京大学農学部で栄養成分の持つ細胞生理作用に関する研究に助手として従事。1994年から1996年にかけて、米国国立衛生研究所(NIH)で神経再生に関する研究を行う。1999年より、東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻助教授として研究チームを率いる。顕微鏡画像イメージング、3D脳組織学など多岐にわたる最新技術を神経再生研究に導入し、数々の研究成果を挙げる。2001年、サルを使った実験で「大人になっても脳細胞は成長している」という事実を突き止め、世界的に話題を集めた