☆☆☆☆
造事務所 (編集), 吉永 進一 (読み手)

「天使」と「悪魔」がよくわかる本 ミカエル、ルシファーからティアマト、毘沙門天まで (PHP文庫 そ 4-9) 文庫 – 2006/9/2
よくも、人々はいろいろな異形の天使や悪魔を想像=想像してきたものだ。人は集まることによって賢くなっていき、家族以外の知恵を使って生産性を上げたり、戦闘力を高めたり、公衆衛生の質を高めたと思われます。自然の流れですね。5人で考えるより100人で考える方がよい意見は出るし、5人では食料化できない大きな獣を狩ることも、大量の魚介類を採集することも可能になります。
一方で5人の時は、すぐに意思決定ができ不満も少なかったと思います。100人になると意見がまとまらなかったり、リーダーに従うのを拒否するような変わり者も出てきます。そのような変わり者が生存技術に優れていた場合は新たなリーダーになったり、別の集団をつくるでしょうが、そうでない場合は集団内で悲劇的な生活をおくったり、生存を拒否されることも考えられます。何せ無法状態ですから。そうなる前に温情的な説得に神や天使、悪魔などが使われたのではないでしょうか?人間を超越した存在を認め、それをうまく使うことが集団の指導者の役目かな?
子供のころ、「悪いことをすると、夜になんかが来ますよ」などという感じです。日本は現存する天皇家のご先祖様が神様ということになっているので、神様=善となります。悪い神がご先祖様だ天皇家にとって都合が悪い時代が続いたのだと思います。強いてあげれば、日本古来の悪い神は怨霊=おばけです。お化けは死んだ人間です。ちょっと他とは違うかな。
メソポタミア・エジプト・ギリシャ・小アジア・インド・キリスト教・イスラム教・ゾロアスター教・ヒンズー教・仏教・道教など色々います。その想像力は感嘆に値します。面白いですね。
神話が好きなオジーさんです。
「天使」と「悪魔」がよくわかる本 ミカエル、ルシファーからティアマト、毘沙門天まで (PHP文庫 そ 4-9) 文庫 – 2006/9/2
説明
好評ロングセラー、『「世界の神々」がよくわかる本』の第2弾!!
キリスト教やイスラム教では、神は崇高で絶対無比な存在である。そのため人間
と神をつなぐ存在が必要だった。そこで生まれたのが「天使」である。また
「悪魔」も、もとは「天使」だったものが少なくない。神に逆らって、天界を追
われた天使が姿を変え、「悪魔」となってしまったケースも結構あるのだ。
本書はそうしたいきさつを踏まえつつ、西方世界・東方世界の存在する「天使」
と「悪魔」200体について、その横顔を紹介したものである。
「神に似た者」と称され、悪魔軍団を撃退する天使軍団のリーダーとして天界に
君臨するミカエルや、もとは人間ながら神に導かれ天使となり、「天の書記」に
任じられたメタトロン、神にもっとも近い地位にいた天使だったがゆえに、神
に逆らって天界から追い出され、地獄の主となったルシファー、など、面白エピ
ソード満載の本。
文庫書き下ろし。
株式会社造事務所
●所在地 〒171-0022
東京都豊島区南池袋1-12-7 MIビル4F
TEL:03-3986-1851 FAX:03-3986-1852
●設立 1985年2月
●代表取締役 堀川尚樹
●資本金 1000万円
●スタッフ 6名
●事業内容 (1)単行本の企画・編集
(2)エディトリアルデザイン