逆説の日本史4 中世鳴動編: ケガレ思想と差別の謎

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井沢 元彦

逆説の日本史4 中世鳴動編: ケガレ思想と差別の謎 単行本 – 1996/5/17

 部落差別。北海道出身の私にとって聞いたことはある言葉でしたが、聞いたことがある場所は書籍・新聞やテレビなどのメディアで、実際の自分の目でみたり自分の生活の中で感じたりすることはありませんでした。北海道では小さな集落のことを部落といいます。どうしても思考がそちらの方に向いてしまうので、子供の頃は不思議に思いました。余市の実家に行くとよく何何部落という単語が出てきてました。それは田舎の小さな集落という意味です。子供のころ、本でも読みました「破戒」などですが、今一つ分かりませんでした。大人になっていわゆる屠殺であったり革比較関係の仕事に従事されてる方々にたいしている差別ということを知りました。実体験がないため、上っ面の知識ですが不思議でした。古くからの日本の思想で死にたいする忌避が原因となっているということを知りました。
 その思想が現在にまで影響を与えているということは気づきませんでした。軍人を嫌悪する思想は戦後にできたと思っていましたが、確かに中世の貴族から見れば武士は低い地位にいたことは知っていました。その原因が死を仕事とするとは思い至りませんでした。
 作者が唱える怨霊思想もたしかにあるような気がします。人間が死んで霊になって、時々神になったりする。死んだ人を仏さまと言う。考えてみれば不思議なことです人間は死ぬと死体になり仏様にも霊にも神にもならないと私は思います。
 もしかすると、将来さらに科学が進んで「霊」「神」などの実在が確認され理論的に証明・解明されることがあるかもしれませんが、現代では不思議で怪しいものと認識しています。

逆説の日本史4 中世鳴動編: ケガレ思想と差別の謎 単行本 – 1996/5/17

説明
なぜ世界でも稀な「部落差別」が生れたのか。なぜ日本人は軍隊を忌み嫌うのか。差別意識を生むケガレ忌避思想を解明し、「武士」誕生の謎に迫る。

井沢 元彦
昭和29年、名古屋市生まれ。早大法学部卒。TBS入社後、報道局放送記者時代『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。その後退社し執筆活動に専念。歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓



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